アベ鳥取堂の歴史

弊社の歴史

創業明治43年

 弊社は、明治43年5月鳥取市立川町1丁目で「菓子の製造・卸小売、酒類、木炭、食料品の小売」を主として開業し、 昭和の始め頃から終戦まで、旧陸軍(第四十連隊)の御用達に指定されました。

 そして、昭和15年に株式会社に 改組し、昭和18年10月に当時の日本国有鉄道より許可を頂き、駅弁屋を開業し現在の姿になりました。戦時中でもあり、 材料も無く菓子の技術を使い、パンの弁当を売っていた事もあったりと、供給に大変な苦労もありましたが、昭和22年に は立川より駅前に進出しました。

 戦争も終わり、ようやく人々の生活が安定してきた昭和20年代後半『旅行客に 喜んでもらえるような、郷土色豊かな駅弁を作れないものだろうか』という思いから山陰の味覚である「松葉ガニ」に 着目し、これを使って駅弁を作ろうと考え、昭和27年ついに「かに寿し」が完成。

その後、6年間かけて弊社独自の保存技術を考案し通年販売を開始しました。販売を開始してしばらくすると、全国至る所でかに寿しが製造・販売されるようになったので、差別化する為「元祖かに寿し」と名付けました。

また、「松葉ガニ」の漁期が短く漁獲高に限りがある等、製品化が困難になってきたことから、「ベニズワイガニ」を使用するようになり現在に至っています。

昭和41年3月 高松宮殿下へかに寿しを献上

初代 阿部正行

 昭和48年には駅前より富安に移転し、日産一万食製造可能な弁当センターを有し、鳥取駅構内だけでなく、 鳥取県東部一円の仕出しも行うようになりました。

 「元祖かに寿し」以後、「お好みかに寿し」・ 「特選笹かに」の発売、また、「あご(飛魚)」を使用した「あご寿し」、因幡の白兎伝説に因んだ 「うさぎちゃんの夢」、鳥取の「ずがに飯」からヒントを得た「山陰鳥取かにめし」の発売などを行ってきました。 最近では、平成14年に地元の材料をふんだんに使用し、美味しい地酒のお供になる「とっとりの居酒屋」、平成16年には 鳥取で生まれ育ったジャンボ椎茸を使用した「しいたけ弁当素晴ら椎茸」・イカを丸ごと使用した「イカ墨弁当 黒めし」、 平成17年には、100%鳥取牛を使用した、「鳥取牛弁当」などを新発売しています。そして、米・醤油・酢などは、 地元で生産されたものを使用し味の調和を取るなど、こだわりを持ったお弁当作りを心がけています。

 日本は、 南北に長く食文化の豊かな国であります。日本各地の町にはそれぞれの歴史、文化があり、食があります。駅はお客様の 入口であり出口です。そこで販売させて頂く駅弁は、その地方の「食文化の代表」であるとの思いから 美味しい地元の 産物を出来る限り使用したお弁当を販売しお客様にお喜びいただきたい、と私達は考えています。

パッケージの歴史

「元祖 かに寿し」パッケージの歴史

弊社にも現存しない“元祖 かに寿し”初代の掛紙。刻印されている値段から、昭和28年当時のものと思われます。

おそらく“元祖 かに寿し”2代目の掛紙。現在のイメージにつながる青の地はこれから。

おそらく“元祖 かに寿し”3代目の掛紙。この掛紙から“元祖”の文字が入る様になりました。

横型になった“元祖 かに寿し”の掛紙。先代の“かに幕の内”のスタイルです。

左下の文字は「折箱などは、窓の外へ捨てると危険ですからくず入れに入れて下さい」とあります。

10cm四方の小さな掛紙です。

形状からこれか一つ前の掛紙から、容器が八角形になったと思われます。

こちらは昭和49年当時のものです。

少し扁平になりました。

こちらのものから内蓋になり、お馴染のパッケージに入れられます。

こちらは昭和54年当時のものです。

「お好み かに寿し」パッケージの歴史

お好みかに寿しの前身?のおみやげかに寿しです。

名称がお好みに変わりました。

青い縁がパッケージ版を思わせます。

「蟹めし」パッケージの歴史

箱型パッケージがスタートでした。

スリーブ型のパッケージに変更されたタイプです。

「さば寿し」パッケージの歴史

現在と同じ小ぶりの掛紙です。

一度、細身の箱型パッケージになりました。

箱寿し版、さば寿しです。

空弁のさば寿しです。

「いがいめし」パッケージの歴史

1色刷りの掛紙です。

2色刷りになり、イラストも入りました。テレックスも懐かしいです。

4色フルカラーで、調整日時には平成の文字が入ってます。

「椎茸弁当」パッケージの歴史

こちらの150円版もありました

150円になりデザインが変更されました。

このお弁当は壺に入っており、蓋として使用されました。右下は弁当に付けられたおてもとです。

「幕の内弁当」パッケージの歴史

幕の内辨當

弁当の文字が旧字体である事とロゴが現在のものではない為、古いようですが年代等は不明です。

幕の内弁当

こちらもロゴや電話番号から古そうな掛紙ですが、やはり年代等は不明です

幕の内弁当

昭和54年頃に使用されていた、厚紙による蓋型の掛紙です。

幕の内弁当

数すくない風景写真が使用された掛紙です。

幕の内砂丘

因州和紙の「幕の内砂丘」と「お国自慢幕の内」の組み合わせによる、2重掛紙のお弁当です。
ただ、残念ながら当時の「お国自慢幕の内」の掛紙が現存せず、その後、それのみで使用された 「お国自慢幕の内」を重ねています。

お国自慢 幕の内

昭和48年頃に使用した「砂丘鳥取 味の弁当」へと繋がっていく掛紙です。

鳥取砂丘 味の弁当

現在の「砂丘鳥取 味の弁当」の1つ前の掛紙です。

期間限定弁当のパッケージ

御弁当

平成14年11月に山陰鉄道発祥百周年を記念して発売した限定駅弁です。

元祖かに寿し(限定版)

平成15年10月1日に山陰本線、因美線、境線の高速化事業完成に伴い限定発売した駅弁です。

特急「出雲」記念特別弁当

平成18年、寝台特急「出雲」号ラストランまでの14日間、限定販売させて頂いた駅弁です。

浜の風

平成20年に登場した硬券切符型お品書き付、期間限定駅弁。

その他お弁当 パッケージの歴史

笹かに寿し

現在の“あご寿し”のようなパッケージですが、大きさは少し大きくなっています。

かに幕の内

少し前まで使用していた、「かに幕の内」の掛紙です。

かに釜めし

こちらも10cm四方の小さな掛紙です。

かにせいろ

現在の「素晴ら椎茸」や「黒めし」のようなスタイルで、かに味噌まで入った逸品でした。

味づくし

「かに寿し」と料理(赤飯)とフルーツの三段弁当でした。

山海御膳

イラストをご覧頂く通り、「かに」、「あご(飛魚)」、「松茸」入りの贅沢なお弁当です

松茸べんとう

ほかほか駅弁初のお弁当です

松茸めし

お椀型容器を入れるスリーブです

鳥取牛のこだわり美味づくし

こちらもほかほか駅弁です。

牛鶏対決弁当

「鳥取牛」と「鳥取地どりピヨ」を同時にお楽しみ頂ける駅弁です。

ハローキティ鳥取の花弁当

ランチクロスとマスコット付ヘアゴムがついたお弁当です。

巻寿し

現在の「助六寿し」の前の掛紙です

あご寿し

空弁のあご寿しです。

かに寿し

空弁の押しかに寿しです。

梨の甘みのカツサンド

現在の「Tottoriカツサンド」の前のパッケージです。

かにめし

道弁のかにめしです。

鮎寿し

鮎寿しです。

鮭寿し

この鮭寿しは駅弁ではなかったようです。

そば寿し

酢飯のかわりにそばを使った巻寿しを、タレをかけて頂きました。

鳥取大砂丘

平成15年、「鳥取砂丘」でブレイクされた水森かおりさんとのコラボ弁当です。

栗めし

こちらは掛紙ではなくステッカーになっていました。

お弁当

短冊型の掛紙です。

砂丘弁当

こちらも厚紙による蓋型の掛紙です。

笹かに寿し

現在の“あご寿し”のようなパッケージですが、大きさは少し大きくなっています。

望郷(ふるさと)砂丘

ボックスタイプの蓋です。

お弁当以外のパッケージの歴史

松葉がに

かにそのものも販売させて頂いていました。

二十世紀梨

お土産用に梨も販売させて頂いていました。